安全意識の更なる高揚図る オンラインで安全衛生大会

取組み

 宮崎市塗装業協会(後藤正樹会長)と日本塗装工業会宮崎県支部(朽木充嗣支部長)は12月17日、2021年度の安全衛生大会を共催しました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今大会は初めてオンライン形式で開催。労災防止や石綿則改正に関する安全講話、安全宣言を通じて、更なる安全意識の高揚を図りました。
 宮崎市塗装業協会の後藤会長に代わって挨拶した平野均副会長は、前年が資料配布による安全衛生大会であったことを踏まえ、コロナ禍に於いても、安全衛生意識向上のため、オンライン形式での大会開催に至った経緯を説明。
 その上で、「感染症対策やアスベスト対策、鉛PCB対策など、私たちが為すべきことは多いが、各社で安心・安全な職場環境を整え、労働者が心身ともに健康に働ける職場づくりに取り組むことが、業界全体の発展にも繋がる」と指摘。「今大会を機に、各社の取組状況を再考し、よりよい労働環境を構築してもらいたい」と話しました。
 安全講話では、宮崎労働基準監督署の外村哲史氏が「労働災害防止及び石綿則改正」について説明。県内の労働災害の発生状況や建設業における災害事例について、資料を交えて解説いただきました。災害の発生要因や講じるべき対策等については、事例ごとに丁寧に解説し、各社の安全意識の向上につながる講話内容でした。
 同じく宮森氏は、石綿則改正について資料を交えて説明。特に、事前調査については会員に大きく関係する内容であり、参加者は熱心に耳を傾けていました。
 講師に対する謝辞の中で、日塗装宮崎県支部の朽木支部長は、「労働災害は発生した後では手遅れ。紹介いただいた事例は、それぞれに起こり得るものばかりであり、各社が自分事と捉え、『大丈夫だろう』ではなく『かもしれない』という意識で業務に取り組む重要性を再確認した。各社、安全第一で業務に取り組んでもらいたい」と話しました。
 参加者を代表して安全宣言を行った有限会社こだまの小玉賢太代表取締役は、「各社の職域での安全を守るため一致団結して、労働安全衛生意識の啓蒙安全作業の追求を実践することを誓い、明るい家庭、明るい職場を築くように日々努力することを、ここに宣言する」と述べ、災害ゼロへ邁進していくことを固く誓いました。